木と土の家の温熱環境についてつくり手自身が考えるための、職人がつくる木の家ネット内のブログです。温熱環境調査、改正省エネ法対策、木の家の温熱環境に関する広報などをしていいきます。

2012年11月04日

【11/7締切】木の家ネットのつくり手が書いたパブコメ!

パブリックコメント、11/7(水) 24時が締切です。
駆け込みで応募される方に、フォームで簡単に送信できる窓口をお知らせします。

電子政府の窓口 イーガヴ http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public

1) ページの左の列に「キーワードで絞り込む」という窓があるので、数字を打ち込む
  155120719(イーゴゴ ヒフレー ナットク!)

2) ページ下方に「意見提出フォームへ」という茶色いボタンがあるのでクリック!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これまで木の家MLに報告があがってきているパブコメをまとめました。それぞれ、意見の一部が見えていますが、クリックすると、全文を見ることができます。また、その前後には、国が提示している基準案、パブコメを書くためのヒント集などもまとめてあります。パブコメに寄せる意見を考える参考になさってください!

※パブコメを書いたら・・・
木の家ネットつくり手は木の家MLに投稿、それ以外の方でこのブログに掲載を希望される方はjimukyoku@kino-ie.netまでメールでお送りください。

11/5発 6件
かわいいある程度の断熱材を床、壁、天井に入れることで十分快適に暮らせている地方でも、断熱性の高い外壁、屋根、床、開口部にしなければならないのは、建築費にゆとりのない住まい手には余分な負担です。、、、

かわいい今回の案では、外皮性能ばかりを強調し、開口部を少なくすることに重点を置かれていますが、それでは日差しの獲得、風の通りが得られず、、、

かわいい伝統的に工法である竹小舞土壁漆喰塗り真壁造は以下に述べる利点があるので、今回の除外規定においてもはっきりと土壁真壁工法は除外すると明記して欲しい、、、

かわいい徳島で四方下、オブタと呼ばれる下屋、蔵の屋根の上に置き屋根など、今まで、培ってきた住まいづくりの工夫を考慮した評価方法にしてほしい、、、

かわいい薪ストーブは、省エネの観点から、太陽光発電のように建築物における創エネ分としてカウントしてもいいのではないか、、、

かわいい省エネの機運が高まっていて、なるべく、電気を使わない生活をしようと言う人が増えているのに、家電の使用量を床面積で一律に決めるのは、、


11/4発 5件
かわいいこれが強制法となってしまえば、これまでの日本建築の、軒の出での日射遮蔽、開口部での風通し、土壁の蓄熱性などといった要素をうまく活用して季節をしのいできた温熱環境のつくり方ができなくなることを危惧します、、、

かわいい日本の風景を形作ってきた、このような住文化を守り、後生に残していくために、是非その意義を理解し、、、

かわいいこの基準を守ろうとすると、温暖地であっても開口部を小さくすることが求められ、そのために夏の通風が十分に確保できなくなるおそれが、、、

かわいい雨の多い日本では、日差しを遮る点以外に、家の長寿命化のため、家を湿気から守る意味からも、軒の深さは重要です。屋根・庇の日射遮蔽の効果を十分に考慮した評価方法を、、、

かわいいバイオマスエネルギーの利用についても、太陽熱利用と同様に、その省エネ効果や環境面での意義について、、、



11/3 3件

かわいい岐阜県の中濃地域で伝統的な土壁の家に住んでいます、、、

かわいい山の荒廃が進行し続ける昨今、山の手入れが環境、防災の観点からも必要不可欠ですので、山の手入れで出る雑木や間伐材を有効に利用した薪ストーブや薪ボイラーを使用しております。、、

かわいい夏の冷房は網戸から入る自然風と年に数回の扇風機のみです。エアコンはまったく使用しておりませんが、、、、
posted by onnetsui at 10:41| 山梨 ☀| 改正省エネ法パブコメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月30日

【11/7締切】改正省エネ法〜「基準案」へのツッコミどころ一覧

栃木で行われた木の家ネット総会の分科会で、
パブリックコメントの対象となる基準案について、

木と土の家づくり、省エネ設備機器に頼らない暮らし
といった観点から突っ込めそうなポイントを整理しました。

以下、一覧です。

それぞれの項目から、それぞれの基準案と
それに対してパプリックコメントを寄せる文案とを見ることのできるページに
飛ぶことができます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1-1 外皮性能を高めるだけが省エネじゃない!
・・断熱性以外にも温熱環境をよくする手だてはこんなにある
この項目を詳しく見て、パブリックコメントを送る!

1-2 伝統的なのは除外規定に!
・・この基準は現代型のハウスメーカー住宅向けのもの。伝統的建物は例外扱いにしてほしい。
この項目を詳しく見て、パブリックコメントを送る!

1-3 (1) 地域性っていうけれど・・
・・南北に長い日本、地域によって気候はさまざま。それを反映しているとはいえない。
この項目を詳しく見て、パブリックコメントを送る!

1-3 (2) 窓が少ないのが、いい家?
・・開口部が少なければ少ないほど外皮性能はアップできる。けど、それがほんとにいい家といえるのか?
この項目を詳しく見て、パブリックコメントを送る!

2-2 (3) 薪ストーブは?
・・省エネにうんと貢献しているはず薪ストーブ等バイオマス系暖房の評価、エアコンより悪い?
この項目を詳しく見て、パブリックコメントを送る!

2-2 (3) こたつ万歳!
・・消費電力の小さいコタツ+こたつ掛け布団、温暖地ではこれだけでいけている家もあるはず。
この項目を詳しく見て、パブリックコメントを送る!

2-2 (4) エアコン無しだってアリでしょう!
・・エアコンをつけていない場合でも、つけているのと同じだけのEw量が付与されるのはおかしい。
この項目を詳しく見て、パブリックコメントを送る!

2-2 (4) ビバ扇風機!
・・エアコンと扇風機、どちらが省エネか、誰が考えても分かるはず。
この項目を詳しく見て、パブリックコメントを送る!

2-2 (3)(4) 全館冷暖房の方が有利??
・・全館冷暖房の方がスポット冷暖房よりもEw、Ec量が優遇されるのは納得いかない。
この項目を詳しく見て、パブリックコメントを送る!

2-2 (8) 家電をへらすのが先決!
・・ここ20年家庭用のエネルギー消費を増やしてる原因は「家電」ですぞ!エコポイントでかえってそうなってる!?
この項目を詳しく見て、パブリックコメントを送る!

2-2 (8) 家電使用量の決め方がヘン?
・・家電をなるべく使わないでがんばってる家、じゃんじゃん使ってる家、それはライフスタイルによる。床面積で決めるのはいかがなものか。チェック項目をつくって評価するなどしてほしい。
この項目を詳しく見て、パブリックコメントを送る!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・もちろん、それぞれがパブコメを提出する際には
ご自身の言葉で書いていただく必要がありますので、
よく読んで内容を咀嚼して、自分の心にストンとおちることを
自分なりに表現してくださいね。

みなさんからも、実際に書いたパブコメのコピーを
木の家MLに流していただきたいです。各項目別に整理して、
投稿に入れこむようにします。


<参考資料>

このPDF一枚にまとまっているものもつくりました。
パブコメ条文対照表.pdf

国で出している基準案もまとめてダウンロードできます。
「エネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準案」

経産省&国交省が提案している基準案:s15512071902.pdf
posted by onnetsui at 15:06| 山梨 ☀| 調査マニュアル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月29日

1-1 外皮性能を高めるだけが省エネじゃない!

・・断熱性以外にも温熱環境をよくする手だてはたくさんあるのに・・

経産省&国交省が提案している基準案:s15512071902.pdfの p8下段:1-1:外壁・窓等を通しての 熱の損失の防止に関する基準について

1_1_努力目標.png

晴れ投稿例です! 

exclamation11/5追加 猫静岡県・設計事務所exclamation
静岡県の郊外の住宅地に住んでいます。夏は風がよく通り、冬もさほど寒くない地方ですので、ある程度の断熱材を床、壁、天井に入れていますが、それで十分快適に暮らしています。そのような地方でも、断熱性の高い外壁、屋根、床、開口部にしなければならないのは、建築費にゆとりのない住まい手には余分な負担です。

この法律の目的が「エネルギーの使用の合理化」とのことですが、参考2の「住宅・建築物に係る省エネルギー基準の見直しについて(案)」 のP1の世帯あたりエネルギー消費量を見てみると、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツに比べて、日本の暖房に使うエネルギーは、1/4に過ぎません。それに比べ、給湯はドイツ、フランスの2倍ですし、家電の分野では日本はドイツ、フランスの1.5倍です。過剰な部分に投資してこそ、メリットが得られると考えます。メリットの少ないものへの投資は無駄というものでしょう。無駄が省け、投資が還元され、国民が豊かになる法律を作ってください。


exclamation11/5追加 猫徳島県・設計事務所exclamation
今回の案では、外皮性能ばかりを強調し、開口部を少なくすることに重点を置かれているように、思われます。開口部を小さくして、建築基準法ぎりぎりにすると、曇りや雨天の日は照明を点けざるを得なくなります。また、冬の日差しを得にくくなります。温かい地方では昼間、日の光で十分温かく、暖房を付けずに済みます。夏は、風の通りを考えて、窓を付ければ、昼でもエアコンなしに過ごせます。特に土壁、板壁の家はそれが顕著に分かります。却って、今回の案ではエネルギー消費が多くなると、思われます。


exclamation11/3追加 猫 岐阜県・工務店exclamation
岐阜県の中濃地域で伝統的な土壁の家に住んでいます。冬は南からの日射を多く取り入れ土壁の蓄熱効果を生かして温かくし、夏は網戸を通り抜ける涼しい自然風を沢山取り入れる生活を昔から続けております。冷暖房設備に依存する事無く、大きな開口部を設ける事で自然エネルギーを有効利用する事ができ、かなりの省エネ効果があると思います。ところが、今回の提示されている案では、外皮性能ばかりを強調し、開口部を少なくすることに重点が置かれているように見受けられます。採光、通風等の外部環境と室内環境の差をかえって大きくしてしまい、それが過剰なエネルギー消費につながると予想されます。地域による格差や、生活のスタイルによる違いはあるかと思いますが、現在よりエネルギー消費が増える事が明確な案では心配ですので、地域性や住まい方にも応用できる項目を増やしてほしいと願います。


ひらめきこの項目についての、パブコメ投稿のヒントをいくつか!

■ 建物単体の外皮性能以外に省エネに資する項目はたくさんあるはずなのに、外皮性能(断熱)一本ヤリ。蓄熱性、通風、吸湿、周囲環境との関連(緑化など)・・より多角的にとらえていただきたい。

■ 地域によっては、断熱性を高めることが、冬はよくても、夏はかえって熱がこもり、冷房に依存する結果を招きかねない

■ 我が国では、諸外国とくらべて、家庭におけるエネルギー使用量のうち、家電が占める割合が、暖房よりずっと多い。暖房効率をあげるための外皮の断熱化に力点がおかれているようだが、むしろ、家電における一次消費エネルギー量を減らすことが考えてもよいのではないか。

■ 次世代省エネ基準は新省エネ基準と比較したら坪3〜4万円のコストアップになると環境省は発表した。(環境省の資料:(5)断熱構造化対応のための費用負担2010年5月18日:17ページ)更に、「国民の納得が不可欠となる」と付け加えた。今回のパブコメでは意識的に費用のことは書いてない。120uの建物で100〜140万円のコストアップになる。九州の暖房費は年間2万円。1割減らして2千円/年。省エネが目的の法とは思えない。5GJ(ギガジュール)のために100〜140万円のコストアップを強いることになる。温暖地・蒸暑地では、100〜140万円のコストを捻出するために、家の軒を短くし、窓をなくす現象がおこっている。外皮性能基準は地域にあった相当な基準にしてほしい。

■ 温暖地・蒸暑地において過度な断熱性能アップは内部結露を発生させる。結露防止のために室内はビニール張りとなる。ビニールは硬化し20年と持たない。ビニール設置は自由であるが、2020年にビニール貼りを義務化するのはいかがなものか。外皮性能基準は地域にあった相当な基準にしてほしい。

雷木の家ネットつくり手会員のみなさんへ雷
パブコメ送ったら、木の家ML宛に「どの項目について、こんな投稿をした」とお知らせください!

パブコメの送り先
teitanso@mlit.go.jp
※上記のリンクをクリックすると、件名に『エネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準案に対する意見』と入ったメールを書く画面が開きます。なお、送付の際には、テキスト形式(HTML形式はダメ)としてください。

※メールには、下記を書いてください。
氏名(フリガナ)/団体名
住所
所属(会社名など)
tel
メールアドレス
意見
※どの項目に対する意見かを明記してください。
posted by onnetsui at 22:41| 山梨 ☁| 調査マニュアル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1-2 伝統的木造は、除外規定に!

・・基準は現代型のハウスメーカー住宅向けにつくられたものなので、伝統的建物は例外扱いにすべき・・

1_2_除外規定.png

経産省&国交省が提案している基準案:s15512071902.pdfのp9上段 1-2:1-1(1)〜(3)の除外規定についての意見
晴れこの項目についての、パブコメ投稿例です!


exclamation11/4追加 猫東京都・設計事務所exclamation

伝統的に工法である竹小舞土壁漆喰塗り真壁造は以下に述べる利点があるので、今回の除外規定においてもはっきりと土壁真壁工法は除外すると明記して欲しい。所轄行政庁が認める場合との条件は、判断基準があいまいになることが多いので、文面として土壁真壁作りの除外を文書化して欲しい。

また、「一次エネルギー消費の基準を満たした上で」と条件がついているが、伝統的な工法の家造りにおいては薪ストーブなどの使用によるエネルギー削減の方法を実践している家族の多いので、設備に高性能機器の導入を義務付けるようなこともやめて欲しい。

以下、伝統的に工法である竹小舞土壁漆喰塗り真壁造の利点について

1.景観的特性に優れていること
工業製品による住宅づくりが世界中で進行する中で、竹や木で小舞を掻いて粘土をつけて壁をつくることが続いているのは世界中でも珍しく、高温多湿な気候のこの国では土壁の調湿作用・蓄熱作用など、他の工業製品に代えがたい良さが認められて残ってきた工法といえます。また、生石灰に川砂を混ぜて外壁を仕上げることが多い諸外国の外壁仕上げと比較して、消石灰に麻スサと海草糊を混ぜてつくる漆喰は、仕上げ材としての強度と経年変化に優れています。石油を原料とした樹脂系の吹き付け仕上げ材が10年程度の再塗装を繰り返すことに比べて、長い間特別な維持管理を必用とせずに外壁の仕上げ材の機能を果たしています。土壁漆喰塗り真壁造が現在も普通に造り続けられているのは日本だけであり、伝統的建築郡の文化財に限らず、都市部の住宅においても景観的・文化的価値は高いと言えます。

2.維持管理が容易であること
台風の通過や雨が多い地域では、土壁の外側に劣化のよる交換可能な部品としての羽目板を張るなど様々な雨除けの工法が行われています。一方、現在行われている「在来工法」の家づくりでは、厚い断熱層の外側に防水シート、構造用面材、仕上げサイディングなど外壁の構造が複層であることが一般的です。これらは、土台・柱・梁まで伝わる雨漏りは考えない上での発想であり、雨漏りの原因特定と内部への影響判断は外壁の層が重なるほど難しくなります。解体現場でよく見かけるのは、断熱材に発生したカビと、漏水による木部の腐食・蟻害などです。一例として東京近郊の年間降雨量はおよそ1500ミリあり、乾燥低温の諸外国の工法をそのまま取り入れても、長い間に家の寿命を左右する不具合が発生した場合、気がつかないまま手遅れになる危険もあります。

構造体を現しとした土壁真壁づくりは、劣化や蟻害に合った部品を発見しやすいので、初期の段階で手当てを行うことができます。長寿命の家造りに時々の維持管理は必須条件である以上、手入れのし易さは家の価値評価の重要な一要素であるといえます。

3.構造体と仕上げを共に考えた建築
かつて、日本の民家は身の回りに生育した材木を使い、樹種・樹齢・程度・曲がりなどを見極めながら家の骨格を組み上げ、そのまま仕上げ材としての柱・梁を見せる家造りを続けてきました。また、一部の数寄屋・茶室建築などにおいては、仕上げ材の妙味に価値を置くために平面計画優先で構造を考える文化もあります。現在は、構造用面材の多用で変形し難い丈夫な家が多くなった反面、構造材は仕上げのための下地材という評価になり、骨組みが現れることはほとんどない状況が続いております。今、この国の木材を活用することで、再生可能な木材資源を維持していく必要があることは、時代の共通認識となっています。ただ、「木材を生かして使う」ということは、仕上げ材のための下地材としてではなく、材そのものの価値を見せて使うことにあると考えます。その点で、土壁真壁造は家づくりは外壁面に構造材を現す以上、計算された部材構成と施工技能を要求します。この国の木造らしい家を考える場合、地域材の活用と建築技術の継続に土壁真壁の果たしている役割は大きいといえます。



exclamation11/5追加 猫徳島県・設計事務所exclamation
型式を取った現在型のハウスメーカーが非常に設計しやすく、施工しやすいため、全国どこへ行っても、同じような住宅ばかりになる恐れがある。街並みの多様さが失われるようになる。また、今までの風土に合った家の造りが消え、窓が小さく、断熱性能が高い家は、家の中の音や外部の音も聞こえにくく、自然の音や季節の移ろいを感じることもできない。また、家の中で起きる犯罪も外部の人に感知されにくくなるであろう。このようなことが起こらないようにするためにも、今まで、培ってきた住まいづくりの工夫、例えば、徳島県では四方下、オブタと呼ばれる下屋が主屋の周りを廻っている民家がまだ多くあるが、夏は外壁の温度を下げ、冬も日差しが入るため、温かい。また、雨の多い日本では家の長寿命化には欠かせない。また、蔵の屋根の上に置き屋根を置くことで、蔵の温度を下げている。これらのほか、いろいろあると思うので、これらを考慮した評価方法を考えていただきたい。


exclamation11/4追加 猫 山梨県・団体の事務局exclamation
日本の気候風土に合った木の家づくりを実践しているつくり手が集まる「職人がつくる木の家ネット」の事務局をしています。この度の省エネ法の改正が、外皮性能において、開口部や窓面からの熱損失を少なくし、断熱性能をあげる方向にばかり向いていることが気がかりです。これが強制法となってしまえば、これまでの日本建築の、軒の出での日射遮蔽、開口部での風通し、土壁の蓄熱性などといった要素をうまく活用して季節をしのいできた温熱環境のつくり方ができなくなることが危惧されます。現在、国土交通省の事業で、伝統的建造物の耐震性能の評価方法を検証中であり、古来の日本建築の文化を絶やす事なく、未来に伝えていくための法整備に向かって、作業が進められています。せっかく耐震面での伝統的木造建築が正しく評価されるようになっていっても、現代型の住宅に焦点をあてた改正省エネ法によって伝統的な家づくりが実質的に不可能となるのではないかと、危機感をおぼえます。基準案をつくられている意図はがそこにないことは理解できます。現在の基準案は現代型の家を想定しているものであると思われますので、この案については伝統的木造建築は除外規定で扱い、また、伝統的木造建築の省エネ性能向上についての工夫については、別途、調査や研究をすることを考えていただきたいと思います。


exclamation11/4追加 猫 三重県・大工工務店exclamation
現在、国土交通省の事業で、伝統的建造物の耐震性能の評価方法を検証中であり、古来の日本建築の文化を絶やす事なく、未来に伝えていくための法整備に向かって、作業が進められています。一方で、この度の省エネ法の改正は、開口部の取り方において、日本建築のあり方に、大きな影響を与える可能性があります。
 土壁を用いた住宅は、湿気の多い時期には室内の余分な湿気を壁の中に取り込み、乾燥時には吐き出します。また、その熱容量の大きさのため、昼間の暑さを和らげ、その代わりに気温の比較的低い夜間に、壁から熱を放出します。そのため、1日を通して室内の気温・湿度の変化は小さく、特に夏においては、外部エネルギーを使わなくとも、人にとって快適な生活空間を作り出しています。
ただ、そのためには、湿気と熱の放出のために、十分な通風があることが条件になります。日本の木造建築物が、大きな開口部を持つのは、このためです。
日本の風景を形作ってきた、このような住文化を守り、後世に残していくために、是非その意義を理解し、また正当な評価をし、今回の法改正においても、伝統建築の存続を可能にするための特段の配慮をするべきだと考えます。そして、通常の建築物の基準と照らし合わせた場合に、条件に適合させる事が難しいと判断される場合には、1−2に定められる除外規定の中に、土壁を用いた伝統建築を項目として盛り込むべきであると考えます。


ひらめきこの項目についての、パブコメ投稿のヒントをいくつか!

■ 除外規定(3)について(この項目をたくさん出すことが重要!!!):土壁真壁づくりでは、断熱材は入りようがないし、開口部も大きい。また、開口部を建具の開け閉てによって調節することで、季節をしのぐ知恵は、日本固有の生活文化として継承されている。このような気候風土から生まれた独特の住文化は我が国の伝統文化であり、否定されるべきものではない。この点を除外項目のひとつとして認めるべきである。(この項目をたくさん出すことが重要!!!)


■ 除外規定(3)について:6月発表の工程表では「伝統的な木造住宅や、日本の気候風土に合った住まいづくりにおける工夫も適切に評価する」という項目が付け加わり、伝統的木造への理解が示されるようになったのは喜ばしかったが、今回の基準案ではその表現が「地域の気候及び風土に応じた住まいづくりの観点からエネルギーの使用の合理化に関する法律第74条に規定する所管行政庁が認めた場合」と変えられてしまっており、伝統的な木造住宅についての配慮については、残念ながら一歩後退したように見える。6月当初の趣旨に準じて、有識者等の参加を得て、伝統的な木造住宅についてガイドラインを作ってほしい。そうでないと、日本の家は日本から消えてしまう。

■ 除外規定(1)について:Q値からUA値に変わったことは喜ばしい。日本の家は断熱性能を上げるために、玄関や縁側をバッファゾーンとしていた。計算モデル120uに0.91×10.46の縁側(独立)をつけてみた。開口部はぺアガラスである。UA値は0.94となり基準オーバーとなる。除外規定(1)の特別な研究をしてこの矛盾を解消してほしい。


雷木の家ネットつくり手会員のみなさんへ雷
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意見(どの項目に対する意見かを明記)
posted by onnetsui at 19:24| 山梨 ☁| 調査マニュアル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1-3 (1)地域性っていうけれど・・

・・・・南北に長い日本、地域によって気候はさまざま。それを反映しているとはいえない・・

2_3_8_EM_その他.png

経産省&国交省が提案している基準案:s15512071902.pdfのp9中段〜p10上段 1-3:(1)地域の区分に応じた熱貫流率等の基準についての意見

晴れこの項目についての、パブコメ投稿例です!


exclamation11/4追加 猫 三重県・大工工務店exclamation
温暖地においては、夏の日射による屋根面の温度上昇が室内に与える影響が大きく、断熱性能を決定するうえで、最も重要な点です。この場合の断熱とは、屋根面からの熱を遮るという意味であり、冬の室内からの熱の損失という意味合いは、小さいと言えるでしょう。夏の屋根面の温度は60℃にもなり、一方室内を25℃と考えると、温度差は35℃にもなります。そのため、屋根面を重点的に断熱・遮熱する必要があります。また、日本の夏は湿度が高く、気温の上昇による影響だけでなく、湿度が不快指数を上げる大きな要因となります。一般に室内は屋外よりも湿度が高くなりがちなので、窓を開けて室内に風を通すことが、夏を涼しく過ごすための、第一の知恵です。そのためには、地形や季節による風向きの変化を考え、風が抜けるための、効果的な窓の配置を考えなければなりません。近年、都市部では昼間の気温が高く、昼間は通風によって室内を涼しく保つことは難しいかもしれません。しかし、夜にあっては、窓を開けることによって、少しでも風を取り入れたいと思うのが、一般的だと思われます。暑い場合、まず窓を開け、風を通し、それでも暑い場合は窓を閉めた上で補助的に冷房または除湿する。温暖地において、開口部を大きく取ることは、冬の熱損失のことを考えたとしても、エネルギー効率の点から、最も重要で効果的な方法だと思われます。

一方、寒冷地においては、夏の日差しによる室内の温度上昇は比較的小さく、それよりも冬の室内からの熱損失を重要視しなくてはなりません。温かい空気は室内の天井あたりに溜まるので、天井面に断熱材を多く配置するのが効果的です。室温を20℃、外気温を0℃としても、温度差は20℃であり、夏ほどの温度差はありません。外気温を−15℃とすれば、温暖地の夏と同様に35℃の温度差になりますが、その場合、天井面だけでなく、外皮全般に渡って断熱性能を上げる必要があります。

このように、温暖地と寒冷地では、室内の快適性を上げるための手法が大きく異なります。そのため、断熱性能を重視する部位(屋根面なのか、外皮全般なのか)と、その必要性能を設定するにあたっては、地域性を重要視しなければなりません。1−3(1)の基準は、外皮の平均熱貫流率であり、部位ごとの断熱性能の重要性が反映されていません。また、5地域から7地域までの基準値が同一であり、地域性を十分考慮しているとは言えません。この基準を守ろうとすると、温暖地であっても開口部を小さくすることが求められ、そのために夏の通風が十分に確保できなくなるおそれがあります。屋根の断熱・遮熱性能と、外皮全般の断熱性能を分けて考慮する必要があると思われます。



ひらめきこの項目についての、パブコメ投稿のヒントをいくつか!

■ せっかく地域を8区分に分けてあっても、遵守すべきUA値が同じであっては、地域性に配慮しているとは言えない。地域5の新潟と地域7の奄美大島とで要求されるUA値が同じなのは、いかがなものか。

■ 新5地域と新7地域の暖房度日差がこれだけあるのに同じUA値?新1地域と新7地域のUA値が2倍しか違わないのも納得いかない。暖房費用からいえば20倍は開きがある。

■ 地域区分が6つから8つに増えた。しかし、新5地域は新潟で、新7地域は奄美大島である。8つに分けたのに新5〜新7の基準がUA値0.87と同じなのだ。暖房度日をみてみよう。新潟は2016度日、東京1405度日、高知1242度日、鹿児島979度日である。荒い計算だがUA値を新潟0.87にすれば東京1.1、高知1.3、鹿児島1.6となる。目的は省エネである。北海道と鹿児島では、年間暖房費20万円と1万円で20倍の差があるが、新1地域がUA値0.46で、新7地域がUA値0.87とわずか2倍の差であるはずがない。明らかな計算ミスである。あるいは意図的に操作された数字である。素人でもわかる数値操作はやめてほしい。学者の面子だけのために、おかしな基準を押しつけないでほしい。将来に向けて大きな禍根を残す。

雷木の家ネットつくり手会員のみなさんへ雷
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パブコメの送り先
teitanso@mlit.go.jp
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氏名(フリガナ)/団体名
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意見(どの項目に対する意見かを明記)
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